●例会のポスター

第624回例会



              























 
                 
   
                

                 

                      
●ゲスト/奈良女子大学古代学学術研究センター研究員
      樽 井 由 紀 氏
●お話 「浮世絵に描かれた有馬の湯女」 

江戸時代、殿方の背中を流したと伝わる湯女の存在を御存知でしょうか。湯女は一般的には温泉や湯屋で働く女性で、実態は遊女に近いと理解されています。しかし有馬温泉の湯女は、温泉の浴場と浴客の管理に重要な役割を担っていた点で、他の温泉や湯屋の湯女と大きく異なっていたと考えられます。

当時から最も有名な温泉地であった有馬温泉では、アイドル的存在だった湯女を描いた浮世絵が売り出されています。湯女をめあてに湯治にでかけた客も多く、「有馬湯でもつ湯は湯女でもつ」という評判が形成され、宣伝された点が、他の温泉地と大きく異なります。

そこで今回は、有馬の湯女を描いた岡本昌房、歌川国定、画登軒春芝の浮世絵をとりあげ、有馬の湯女の装いとその背景、特に温泉で働く女性としての湯女の仕事の整理を通じて、湯女の図からどのようなメッセージが読み取れるのかお話ししたいと思います。           (ゲストメッセージ)

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